#CSC <Cyber Security Club>

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#CSC|第1章 【空】vol.2

ある雨の日。

 

 私はいつもの川沿いの散歩をお休みし、ニュースアプリでニュースを見ながら自宅のソファーでくつろいでいた。

 

私はインフォメーションテクノロジー(IT)にとても興味があり、素人ながらにインターネットやスマホSNSなどを使ったりしている。

 

その為、素人がてらにいつもIT系のブログやテクノロジーの最新ニュースを頻繁に更新しているアカウントをフォローしたりサイトを見たりしている。

 

テクノロジーの進化のスピードはあまりにも速く、私などは全然追いついていかないが、最近のニュースでサイバー攻撃ランサムウェアなどというキーワードをよく目にする。

 

よく言われるハッキングとか乗っ取りなどという類いのものだろうか…。

 

私もネットを利用していると思う事がある。

 

それはやはり現実社会と同じで、ネットの世界にも光と闇はあるという事はよく分かる。

 

ただ、この《よく分かる》が微妙で、"危ない"や"騙される"などというレベルでは分かるが"理解している"レベルには到底達していない。

 

私はそうした不安や漠然とした危機感をどうにかしたいと思っていた。だが、いざとなると誰に…何処に聞いたり、どんなサイトを見たりすればいいのかが分からないでいた。

 

そんな時に彼に出会った。

 

私は咄嗟に《彼に聞こう》と思った。

 

ベンチに座り、背中を丸くし、膝の上に置いたMacBook Airのキーボードを優しく操作し、うつむいたその姿は画像検索などに出てくるハッカーそのものだった。

 

そして、この物語の冒頭

#CSC|出会い

http://sky-hirono.hatenablog.com/entry/2017/05/28/140422

 

に書いたように

 

<誰かが本当のことを伝えなければ...>

 この言葉こそが私が咄嗟に《彼に聞こう》と思った理由そのものだ。

 

その容姿と囁くように放った言葉を聞けば、サイバーセキュリティーやらランサムウェアなどという、私にとっては呪文のようなキーワードも《彼なら知っている》と思っても不思議ではないのは分かって貰えるだろう。

 

決して質問好きのウザい老人と思われたくは無いのでね。

 

だが…

 

彼は…スカイは姿を見せてはくれない… 

 

<そろそろお夕飯にしますか?>

私の想いとは裏腹に、台所から明る優しい声で妻が私を呼ぶ。

 

 

おもむろにソファーから立ち上がり、出窓の窓越しに外を眺めると、雨は小降りになっていた。鮮やかに黒色になった家の前のアスファルト道を、宅配業者のトラックが水しぶきを上げて通る。

 

またいつかスカイに会いたい…

 

あの川沿いの公園で…

 

そう思いながら私は出窓のカーテンを閉めた。

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